重曹の使い方

重曹(NaHCO3
sodium bicarbonate, baking soda
化学名を炭酸水素ナトリウム、別名 重炭酸ソーダともいいます。

■ 特長

 


 

古くから家庭で使われてきたものですが、見直してみませんか。
食品として、クレンザーとして、また、脱臭効果もあるので臭い取りにもお使いいただけます。
塩コショー入れのようなシェーカーをひとつ準備しておくと、お掃除の時に手軽に使えて便利です。

 


● お台所で

油で汚れたお皿を洗う前に、食器に残っている汚れをボロ布などでこすり取った後、重曹をパラパラと振りかけておいて洗います。

焦げ付いた鍋やフライパンには、水を張り、重曹を小さじ2くらい入れて沸騰させます。火を止めて数時間放置しておくと焦げが浮き上がってきます。多少残った焦げは、タワシなどでこすれば簡単に落とせます。
ホーロー製の鍋にもお使いいただけます。ただし、アルミ製の鍋には黒ずむのでお避けください。

ガスレンジ周りやレンジフードの油汚れに、重曹を振りかけて油と馴染ませておくとポロポロと取れてくるので、ぼろ布などで拭き取ります。
この時、あまり水を使わないのがポイント。あまりひどくないうちなら重曹できれいになります。

(ガンコなこびり付いた油汚れには、炭酸塩やセスキ炭酸ソーダの水溶液をおすすめします。)

クレンザー代わりに鍋やシンクを磨くのにお使いいただけます。コーヒー、紅茶のシミ、茶シブ、タバコのヤニなどにも重曹をこすり付けて磨くとよく落ちます。

魚や肉生臭さの残ったまな板も重曹を振りかけてタワシで洗うと、汚れと一緒に臭いもよく落ちます。魚をさばいたりして臭いの残った手も重曹で洗うと臭いが取れます。

魚焼きのグリルにも重曹を敷き詰めて焼くと、臭いがしません。洗うときはそのまま、重曹を使って洗えます。
(2〜3回は繰り返しご使用になれますが、できれば使用の都度、お使いになった重曹で洗うことをお勧めします。)

プラスチック製の食器や容器など、傷つきやすいものの洗浄にもお使いください。

● 脱臭に

冷蔵庫や食器棚の脱臭には、1カップくらいの重曹をカップや空きビンに入れ、蓋をせずに置きます。2ヶ月程度は脱臭効果が期待できます。
その他、靴箱やタンスにもお使いいただけます。
脱臭剤として使った後も洗浄や排水口の掃除にも使えます。無駄なく最後までお使いいただけます。

靴の中に、重曹を半紙などに包んで入れておくと、臭いが消えます。

生ゴミなどを入れるゴミ箱やバケツにも重曹を一掴み入れておくと、脱臭と多少の水分を吸い取ることができます。ゴミ箱を洗うときは使った重曹で洗うことができます。

カーペットに振りかけて、2時間ほど置いてから掃除機で吸い取ると、臭いが取れます。

● お掃除に

■パイプクリーナーとして

1カップ位の重曹を排水口に入れ、熱いお湯を流すと臭いが取れます。つまり予防にもなります。

(汚れや臭いがひどい場合は、炭酸塩や酸素系漂白剤の方が効果的です)

■お風呂掃除に

 

湯あかのついた洗面器や風呂椅子などは、残り湯に重曹を入れて一晩浸けてから洗うと簡単です。
お風呂に入りながらのお掃除にも、安心してお使いいただけます。

● ペットにも

■ペットのドライシャンプーにも

身体の各所に振りかけてブラッシングすると臭いが取れます。ペットが身体を舐めても安心です。

ペット小屋の四隅や敷き砂の下にも敷いておきます。1週間程度で交換してください。

● こんな使い方も

■ヘアブラシの汚れに

 

ホコリや髪の汚れがついたヘアブラシを、重曹を入れた洗面器に浸けておくときれいになります。

■スプーン、フォークの曇りにも

重曹を溶かしたお湯にアルミ箔を敷いて、その上に曇ったスプーン、フォークなどを置いて、数時間浸けておきます。水で洗い流すできれいになります。

■入浴剤として

重曹湯は、血管を拡張し、血行を促進する働きがあるので、疲労回復、神経痛、肩や腰の痛みや凝り、冷え性、皮膚の活性化などに効果があります。
沸かしたお風呂の中に重曹をひとつかみ入れてよく混ぜて入浴します。
少しヌルついた感じがしますが、あがった後はさっぱりとして、特に夏の入浴には最適です。